トランザクション処理 (全26問中4問目)

No.4

金融システムの口座振替では,振替元の口座からの出金処理と振替先の口座への入金処理について,両方の処理が実行されるか,両方とも実行されないかのどちらかであることを保証することによってデータベースの整合性を保っている。データベースに対するこのような一連の処理をトランザクションとして扱い,矛盾なく処理が完了したときに,データベースの更新内容を確定することを何というか。
  • コミット
  • スキーマ
  • ロールフォワード
  • ロック

分類

テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理

正解

解説

  • 正しい。コミットは、トランザクションによるデータベースへの一連の処理が正しく終了した後に、その更新内容を確定する動作です。
    トランザクションには原子性という特性があり、①コミットにより処理が全て実行される、②ロールバックにより処理が全て実行されない、のいずれかの状態で終了しなければなりません。全ての処理が正しく実行されたときに行われる動作がコミットです。
  • スキーマは、データの内容、データの論理構造、記憶形式や編成などデータベースの構造を記述したものです。データの内容を記述する概念スキーマ、データの論理構造を記述する外部スキーマ、データの格納構造を記述する内部スキーマがあります。
  • ロールフォワード(前進復帰)は、データベースにシステム障害が起こったときに、更新後ログを用いて、チェックポイント以降にコミットされたトランザクション情報をデータベースに反映する処理です。
  • ロックは、トランザクションで使用中のデータが他のトランザクションに使用されるのを禁止することです。並列実行される複数のトランザクションが同じデータを読み書きしようとした際でも、整合性を維持するための仕組みです。
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