システム開発技術 (全120問中6問目)

No.6

クラスや継承という概念を利用して,ソフトウェアを部品化したり再利用することで,ソフトウェア開発の生産性向上を図る手法として,適切なものはどれか。
  • オブジェクト指向
  • 構造化
  • プロセス中心アプローチ
  • プロトタイピング

分類

マネジメント系 » システム開発技術 » システム開発技術

正解

解説

オブジェクト指向とはプログラム開発の方法論の一つで、多くの仕様に共通する機能を"クラス"という単位でひとまとめにしておき、他の開発プロジェクトで再利用可能にする設計方法です。既にあるクラスと似たクラスを作る場合には、1から作るのではなく親となる既存クラスを"継承"した子クラスを作成し、親クラスと挙動が異なる部分だけを記述すれば済むので、生産性が向上します。

仮に、犬クラスと猫クラスを作りたいとき、犬クラスと猫クラスそれぞれを作るのではなく、犬と猫に共通の部分を定義したクラス(例えば動物クラス)を作成し、犬クラスおよび猫クラスは動物クラスを"継承"して作るというイメージです。動物が持つ属性や操作が共通化されますし、後から鳥クラスを作るときにも動物クラスを再利用できます。
  • 正しい。オブジェクト指向は、データと処理をまとめたクラスを定義して、ソフトウェア開発の生産性や保守性の向上を図る手法です。
  • 構造化(プログラミング)は、コンピュータのプログラム上の手続きをいくつかの単位に分け、段階的に詳細化した構造で記述することです。
  • プロセス中心アプローチは、業務の処理手順に着目して、システム分析を実施する手法です。
  • プロトタイピングは、システム開発プロセスの早い段階でシステムの試作品をつくり、利用者にそのイメージを理解させ、承認を得ながら開発を進めていく開発モデルです。
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