ITパスポート平成23年特別 問53

問53

ソフトウェアの品質特性には,信頼性,使用性,効率性,保守性などがある。ソフトウェアの信頼性について記述したものはどれか。
  • 想定外のデータを入力しても異常な動作が起きないようにする。
  • だれにでも使いやすい画面インタフェースにする。
  • 入力後3秒以内に検索結果が得られるようにする。
  • パラメータを指定するだけで画面や帳票の変更ができるようにする。

分類

マネジメント系 » システム開発技術 » システム開発技術

正解

解説

ソフトウェアの品質特性とは、ソフトウェアの品質を評価する基準となるものです。

ISO/IEC9126(JIS X 0129)において、機能性,信頼性,使用性,効率性,保守性,移植性の6つの特性と、それぞれの品質特性をさらに細分化した21の副特性が定められています。各品質特性の意味については以下の通りです。
機能性(Functionality)
目的から求められる必要な機能の実装の度合い
副特性として合目的性,正確性,相互運用性,標準適合性,セキュリティが含まれる。
信頼性(Reliability)
機能が正常動作し続ける度合い,障害の起こりにくさの度合い
副特性として成熟性,障害許容性,回復性が含まれる。
使用性(Usability)
分かりやすさ、使いやすさの度合い
副特性として理解性,習得性,運用性が含まれる。
効率性(Efficiency)
目的達成のために使用する時間や資源の度合い
副特性として時間効率性,資源効率性が含まれる。
保守性(Maintainability)
保守(改訂)作業に必要な労力の度合い
副特性として解析性,変更性,安定性,試験性が含まれる。
移植性(Portability)
移植のしやすさ,別の環境へ移した際そのまま動作する度合い
副特性として環境適用性,設置性,規格適合性,置換性が含まれる。
選択肢のソフトウェア設計が、どの特性に当てはまるかを考えてみると、
  • 正しい。信頼性についての記述です。(障害許容性に該当)
  • 使用性についての記述です。(理解性,習得性に該当)
  • 効率性についての記述です。(時間効率性に該当)
  • 保守性についての記述です。(変更性に該当)
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