e-ビジネス(全35問中1問目)

従来の金融情報システムは堅ろう性が高い一方,柔軟性に欠け,モバイル技術などの情報革新に追従したサービスの迅速な提供が難しかった。これを踏まえて,インターネット関連技術の取込みやそれらを活用するベンチャー企業と組むなどして,新たな価値や革新的なサービスを提供していく潮流を表す用語として,最も適切なものはどれか。

出典:令和6年春期 問 4

  • オムニチャネル
  • フィンテック
  • ブロックチェーン
  • ワントゥワンマーケティング
正解 問題へ
分野:ストラテジ系
中分類:ビジネスインダストリ
小分類:e-ビジネス
解説
  • オムニチャネルは、販路として展開する実店舗、ECサイト、カタログ通販、モバイル端末などのシステムや仕組みをシームレスに連携・融合させ、あらゆる接点で顧客にアプローチを行う販売戦略のことです。"オムニ"は「あらゆる」「すべて」、"チャネル"は「接点」という意味があります。
  • 正しい。フィンテック(FinTech)は、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術の結び付きにより生み出される、さまざまな革新的な動きを総称した言葉です。キャッシュレス決済やクラウドファンディング、ロボアドバイザー(AIによる投資助言)、ソーシャルレンディング、ブロックチェーン、アカウントアグリゲーション、AIを活用した保険などがフィンテックの事例です。
  • ブロックチェーンは、"ブロック"と呼ばれるいくつかの取引データをまとめた単位をハッシュ関数で鎖のように繋ぐことによって、台帳を形成し、P2Pネットワークで管理する技術です。分散型台帳技術とも呼ばれます。暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として有名ですが、これに限らず取引記録を改ざんできないという性質を生かして、決済・契約・証明などの分野での活用が期待されています。
  • ワントゥワンマーケティングは、顧客一人一人の嗜好やニーズに合わせ、個別に対応を変化させてコミュニケーションや提案を行うマーケティング活動の総称です。市場シェアの拡大よりも、顧客との好ましい関係を重視し、長期にわたって自社製品を購入する顧客の割合を高めることに重点を置く手法です。広告やプロモーションを大規模に行う、従来のマスマーケティングと対比する言葉として使われます。

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