要件定義(全19問中1問目)

ソフトウェアライフサイクルを,企画プロセス,要件定義プロセス,開発プロセス,運用プロセスに分けるとき,システム化計画を踏まえて,利用者及び他の利害関係者が必要とするシステムの機能を明確にし,合意を形成するプロセスはどれか。

出典:令和3年春期 問14

  • 企画プロセス
  • 要件定義プロセス
  • 開発プロセス
  • 運用プロセス
正解 問題へ
分野:ストラテジ系
中分類:システム企画
小分類:要件定義
解説
システム/ソフトとウェアのライフサイクルは、①企画プロセスから始まり、②要件定義プロセス、③開発プロセス、④運用プロセス、⑤保守プロセスを経て最終的には廃棄に至ります。
企画プロセス
経営事業の目的・目標を達成するために必要となるシステムに対する基本方針をまとめ、実施計画を得る。
要件定義プロセス
利害関係者ニーズの識別と制約事項の定義を行い、新たに構築する業務、システムの仕様、及びIT化の範囲と機能を明確にし、それらをシステム取得者側の利害関係者間で合意する。
開発プロセス
要求事項をもとに、顧客のニーズに合ったシステム/ソフトウェアを開発する。
運用プロセス
当初の目的の環境で、システム/ソフトウェア製品を運用する。
保守プロセス
運用中のシステム/ソフトウェアに対する変更や機能改善への対応、プログラムの欠陥への対応のためにプログラムの修正を実施する。
企画プロセスでシステム化計画が決定された後、要件定義プロセスでは、利害関係者ニーズの識別と制約条件を定義し、それに基づいて業務要件、機能要件、非機能要件など(ざっくり言うとシステムの機能や性能)を決定するという流れになります。

したがって、利用者その他利害関係者と開発するシステムの機能について合意を得るのは、「イ」の要件定義プロセスが適切です。

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