平成21年春期試験問題 問54

“コンピュータ不正アクセス対策基準”に適合しているものはどれか。

  • 監視効率を向上させるためにすべてのネットワークを相互接続する。
  • 業務上必要な場合は,利用者IDを個人問で共有して使用できる。
  • システム管理者が,すべての権限をもつ利用者IDを常に使用できる。
  • 組織のセキュリティ方針を文書化し,定期的に研修を開催する。
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ管理
解説
コンピュータ不正アクセス対策基準は、コンピュータ不正アクセスによる被害の予防,発見,再発防止などについて,組織及び個人が実行すべき対策をとりまとめたもので、「システムユーザ基準」「システム管理者基準」「ネットワーク事業者基準」および「ハードウェア・ソフトウェア供給者基準」から構成されています。
システムユーザ基準
システムを利用する者が実施すべき対策についてまとめたもの。
システム管理者基準
システムユーザの管理並びにシステム及びその構成要素の導入、維持、保守等の管理を行う者が、実施すべき対策についてまとめたもの。
ネットワーク事業者基準
ネットワークを利用して、情報サービス及びネットワーク接続サービスを提供する事業者が実施すべき対策についてまとめたもの。
ハードウェア・ソフトウェア供給者基準
ハードウェア及びソフトウェア製品の開発、製造、販売等を行う者が、実施すべき対策についてまとめたもの。
選択肢の管理策を基準に照らしてみると、
  • 誤り。「ネットワークを介して外部からアクセスできる通信経路及びコンピュータは、必要最小限にすること」さらに「システムの利用形態等に応じて、ネットワークを分離すること」とされています。
  • 誤り。「ユーザIDは、複数のシステムユーザで利用しないこと」とされています。
  • 誤り。「システム管理者の権限は、業務を遂行する上で必要最小限にすること」とされています。
  • 正しい。「システムのセキュリティ方針を確立し、周知・徹底すること」さらに「システムユーザに、セキュリティ教育を随時実施すること」とされています。
参考URL:コンピュータ不正アクセス対策基準
https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm

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