平成21年秋期試験問題 問94

問93~96は、中問Bの問題文を読んでから回答してください。
売上の分析に当たっては,売上総利益率と商品回転率がともに高い商品が,販売効率が良く利益の上がる良い商品と判断される。そこで,販売効率を示す指標と売上高を視覚的に確認するために,各商品の売上高,売上総利益率及び商品回転率の関係を次の図のようなバブルチャートにして表した。この図を分析した内容として,適切なものはどれか。
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  • "商品え"は,薄利多売で利益を上げている商品であり,利益を維持するためには品切れが起こらないよう商品管理に注意する必要がある。
  • "商品か"は,売上高は少ないが最も販売効率が良いので,現状維持でよい。
  • "商品く"は,売上高は多くないが,余分な在庫が少なく,利益が大きいので,売上を増やす工夫をすれば効率よく利益の増加が図れる。
  • "商品こ"は,販売数量は少ないが価格の高い高級商品であり,幅広い顧客層を維持するためには大切な商品である。
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分野:ストラテジ系
中分類:システム戦略
小分類:ソリューションビジネス
解説
このバブルチャートでまず一番初めに確認すべきことは、○の大きさが何を表現しているかです。

商品別販売分析ワークシートをみると、売上高の最も大きい「商品え」がバブルチャート上で一番大きく売上高の最も少ない「商品か」が最も小さくなっています。このことからバブルチャートの○の大きさは売上高を表わしていることがわかります。

どの選択肢が適切なことを説明しているか順番に見ていきます。
  • 薄利多売とは、利益が少ない商品を多く売ることで利益を確保する販売方法です。「商品え」は売上総利益率も全商品の中で高い水準なので、薄利多売とはいえません。
  • 「商品か」は、商品回転率が最も悪いので、販売効率が良いとは言えません。
  • 正しい。説明のとおり、「商品く」は、利益率、回転率ともに高く今後売上を増加させるに力を入れていくことによって、主力商品になる可能性を秘めています。
  • 今回のバブルチャート分析では商品の単価まではわかりません。

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