平成22年秋期試験問題 問49

システム開発プロセスには,システム要件定義,ソフトウェア要件定義,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計などがある。システム要件定義で実施する作業として,適切なものはどれか。

  • 応答時間の目標値の決定
  • データベースのレコード及び主キーの決定
  • データを処理するアルゴリズムの決定
  • プログラム間でやり取りされるデータの形式の決定
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分野:マネジメント系
中分類:システム開発技術
小分類:システム開発技術
解説
共通フレーム2007において、ソフトウェアライフサイクルの開発プロセスのうち設計工程は、5つの段階から構成される一連の作業であると定義されています。
システム要件定義
業務全体に対して定義された利害関係者要件のうち、システムで実現する機能・性能を明らかにする。
システム方針設計
システムの最上位レベルでの方式を確立する。必要とされるハードウェア構成品目、ソフトウェア構成品目及び手作業を明確にする。
ソフトウェア要件定義
システムを構成するソフトウェアごとに必要な機能や能力などを明らかにする。
ソフトウェア方式設計
ソフトウェアの最上位レベルの構造と、必要とされるソフトウェアコンポーネントを明らかにする。
ソフトウェア詳細設計
各ソフトウェアコンポーネントに対して詳細設計を行う。ソフトウェアコンポーネントはコーディング、コンパイル及びテストを実施するレベルまで詳細化する。
このうちシステム要件定義では、システムの機能及び能力、ライフサイクルを記述することとしています。
  • 正しい。応答時間はシステムに必要とされる能力であるので、システム要件定義で明確にされます。
  • ソフトウェア要件定義での作業です。(共通フレーム2007 1.6.4 ソフトウェア要件定義に「データ定義及びデータベースに対する要件」という項目があります。)
  • ソフトウェア詳細設計での作業です。(共通フレーム2007 1.6.6 ソフトウェア詳細設計に「ソフトウェア品目の各ソフトウェアコンポーネントに対して詳細設計を行う。ソフトウェアコンポーネントは、コーディング、コンパイル及びテストを実施するソフトウェアユニットのレベルに詳細化する」という項目があります。)
  • ソフトウェア方式設計での作業です。(共通フレーム2007 1.6.4 ソフトウェア方式設計に「ソフトウェア品目とその周辺、及びソフトウェア品目中のソフトウェアコンポーネント間のインターフェースに関する最上位レベルでの設計を行い、文書化する」という項目があります。)

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