平成25年春期試験問題 問20

労働者派遣に関連する記述のうち,派遣先の企業が行わなければならないことはどれか。

  • 派遣労働者からの苦情に対する適切かつ迅速な処理
  • 派遣労働者に対する給与や勤務時間の明示
  • 派遣労働者のキャリアに関する助言,指導
  • 派遣労働者の雇用の安定を図るために必要な措置
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分野:ストラテジ系
中分類:法務
小分類:労働関連・取引関連法規
解説
請負企業の社員が契約先の指揮命令で働くことができるようにした契約を労働者派遣契約といい、労働者派遣が適正に行われるようにする法律に労働者派遣法があります。この法律では派遣元企業の義務(30~38条)と派遣先企業の義務(39~43条)をそれぞれ定めています。
  • 正しい。派遣先企業には、派遣就業に関する事項を行う「派遣先責任者」を選任することが法的に義務づけられており、派遣先責任者が行うべき事項の中に「当該派遣労働者から申出を受けた苦情の処理に当たること。 」が定められています。(第41条)
  • 「派遣元事業主は、派遣労働者を雇い入れようとする場合に料金の額を明示しなければならない」と定められているため、派遣元企業の義務です。(34条の2)
  • 「派遣元事業主は、各人の希望、能力及び経験に応じた就業の機会及び教育訓練の機会の確保などの措置を講じることで、派遣労働者の福祉の増進を図るように努めなければならない」と定められているため、派遣元企業の義務です。(30条の3)
  • 「派遣元事業主は、有期雇用派遣労働者等の雇用の安定等を講じなくてはならない」と定められているため、派遣元企業の義務です。(30条)

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