ITパスポート試験 用語辞典

あいてぃーがばなんす
ITガバナンス
【IT governance】
企業が競争優位性を構築するために、IT戦略の策定・実行をガイドし、あるべき方向へ導く組織能力であり、ITへの投資・効果・リスクを継続的に最適化するための組織的な仕組み。ITを用いた企業統治という意味があります。経営目標を達成するためのIT戦略の策定、組織規模でのIT利活用の推進などがITガバナンスの活動に該当する。ITガバナンスの構築と推進は経営者の責務である。
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分野:
分野:マネジメント系
中分類:システム監査
小分類:内部統制
出題歴:
H21年春期問52 H23年秋期問50
H24年秋期問34 H26年秋期問34
H27年春期問42 H28年秋期問51
重要度:
(Wikipedia ITガバナンスより)

ITガバナンス(I.T. governance)はITへの投資・効果・リスクを継続的に最適化する為の組織的な仕組みのこと。レート・ガバナンスから派生した概念で、2002年4月に起きたみずほ銀行のシステム統合における障害発生を皮切りに声高に叫ばれるようになった。

概要

ITガバナンスの言葉自体は非常に広義にとられ、その定義も様々な説があり、いまだ確立したものは無い状況といえる。

通商産業省(現経済産業省)では「企業が競争優位性の構築を目的としてIT戦略の策定及び実行をコントロールし、あるべき方向へと導く組織能力」と定義しており、日本監査役協会では「リスクマネジメントとパフォーマンスマネジメントを実施するにあたっての健全性確保のためのコンプライアンスマネジメントの確立」と定義している。また、ITガバナンス協会(ITGI)による「取締役会及び経営陣の責任」といった定義も存在する。

出題例

ITガバナンスを説明したものはどれか。

[出典]ITパスポート 平成24年秋期 問34

  • 企業の社員個人の保有する知識を蓄積し,それを社内で共有することによって,社員のスキルや創造力を高めて企業競争力の強化を図る。
  • 個々のIT投資の正当性の評価をするのではなく,経営戦略とIT戦略との整合性や投資効果,組織の在り方などの評価のフレームワークを適用する。
  • 財務,顧客,内部業務プロセス,学習の四つの視点を用いて戦略に適合した個別の実施項目,数値目標などを設定してモニタリングすることで企業変革を推進する。
  • 複数の企業で共通的に存在する業務を,企業から切り離して集中・統合して独立させ,それぞれの企業で共有してサービス提供を受けることで経営の効率化を目指す。
正解 

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