経営・組織論(全53問中13問目)
No.13解説へ
X社では,現在開発中である新商品Yの発売が遅れる可能性と,遅れた場合における今後の業績に与える影響の大きさについて,分析と評価を行った。この取組みに該当するものとして,適切なものはどれか。
出典:平成30年秋期 問21
- ABC分析
- SWOT分析
- 環境アセスメント
- リスクアセスメント
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解説
リスクアセスメントは、業務や事業場に悪影響を与える潜在的な要因(リスク)を特定し、リスクを見積り、リスク基準との比較を行い評価する一連の手順です。JIS Q 31000(リスクマネジメント-原則及び指針)では、リスクアセスメントを「リスク特定,リスク分析及びリスク評価のプロセス全体」と定義しています。「新商品Yの発売が遅れ、業績に影響を与える可能性」は経営上のリスクに該当します。設問の事例では、リスクに対する分析と評価に取り組んでいるのでリスクアセスメントの活動になります。したがって「エ」が適切です。
- ABC分析は、パレート図を使って分析する要素・項目群を大きい順に並べ、上位70%を占める要素群をA、70%~90%の要素群をB、それ以外の要素群をCとしてグルーピングすることで重点的に管理すべきグループを明らかにする手法です。
- SWOT分析は、企業の置かれている経営環境を分析し、今後の戦略立案に活かす手法のひとつです。企業内外の要因を、S(Strength:強み)、W(Weakness:弱み・弱点)、O(Opportunity:機会)、T(Threat:脅威)の4つに分類して、経営環境を客観的に分析します。
- 環境アセスメント(環境影響評価)は、主として大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することによって、予測、評価を行う手続きのことです。
- 正しい。
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