業務分析・データ利活用(全54問中2問目)
No.2解説へ
式は定期発注方式で原料の発注量を求める計算式である。a~cに入れる字句の適切な組合せはどれか。
発注量=(a+調達期間)×毎日の使用予定量+b-現在の在庫量-c
発注量=(a+調達期間)×毎日の使用予定量+b-現在の在庫量-c
出典:令和6年春期 問24
正解 ウ問題へ
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解説
定期発注方式は、あらかじめ決まった間隔で定期的に発注する方式で、発注の都度、在庫数、予想需要量、安全在庫などを考えて最適な量を発注します。定期発注方式では、原材料の納品直前に安全在庫数だけが残るように計算した発注量が、最適発注量となります。発注と納品のサイクルを単純化したモデルで表現してみると次のようになります。このモデルを見ると、納品日において確保すべき在庫量は、その次の納品日までに使用する量に安全在庫量を加えた数であることがわかります。次の納品日までに使用する量は「発注間隔×毎日の使用予定量」ですから、次式で表すことができます。
納品日における在庫量=発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量 …①
実際には予定どおりに在庫が使用されていくとは限らないので、上記の数から納品日に残ることが見込まれる在庫量を差し引いて発注します。納品日に残る在庫量は、現在の在庫量から調達期間における使用量を引いた数なので、次式で表すことができます。
納品日に残る在庫量=現在の在庫量-調達期間×毎日の使用予定量 …②
①から②を引くと、
発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量-(現在の在庫量-調達期間×毎日の使用予定量)
=発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量+調達期間×毎日の使用予定量
=(発注間隔+調達期間)×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量
となり、設問の式と同じくなります。この式から発注残(発注済で未納品分)を差し引いた数が発注量となります。
aには発注間隔が、bには安全在庫量が、cには現在の発注残がそれぞれ当てはまるので「ウ」が適切な組合せです。
納品日における在庫量=発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量 …①
実際には予定どおりに在庫が使用されていくとは限らないので、上記の数から納品日に残ることが見込まれる在庫量を差し引いて発注します。納品日に残る在庫量は、現在の在庫量から調達期間における使用量を引いた数なので、次式で表すことができます。
納品日に残る在庫量=現在の在庫量-調達期間×毎日の使用予定量 …②
①から②を引くと、
発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量-(現在の在庫量-調達期間×毎日の使用予定量)
=発注間隔×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量+調達期間×毎日の使用予定量
=(発注間隔+調達期間)×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量
となり、設問の式と同じくなります。この式から発注残(発注済で未納品分)を差し引いた数が発注量となります。
aには発注間隔が、bには安全在庫量が、cには現在の発注残がそれぞれ当てはまるので「ウ」が適切な組合せです。
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