セキュリティ関連法規(全35問中26問目)

インターネットに接続しているコンピュータ環境において,不正アクセス禁止法で規制されている,不正アクセスを助長する行為に該当するものはどれか。

出典:平成26年春期 問13

  • 住所や氏名などの個人情報を不正に詐取するプログラムを作成して配布する。
  • 商用の音楽コンテンツを,ブログで不特定多数がダウンロードできる状態にする。
  • 他人のIDとパスワードを,本人に無断で第三者に口頭で伝える。
  • 特定のWebサイトに対する大量のアクセスを扇動する書込みを,電子掲示板に投稿する。
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分野:ストラテジ系
中分類:法務
小分類:セキュリティ関連法規
解説
不正アクセス禁止法は、コンピュータネットワークに接続できる環境で、本人の承諾なしに他人のID・パスワード等を使って認証が必要なページに接続する行為、および本人に許可なく第三者へIDとパスワードを教えるなどの助長行為の禁止を定めた法律です。

不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
  • 不正アクセス行為そのもの(3条)
  • 業務その他正当な理由がある場合を除いて、第三者に他人の認証情報を提供する行為(5条)
  • 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を取得する行為(4条)
  • 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を保管する行為(6条)
  • 管理者になりすまし、または管理者であると誤認させて認証情報の提供を要求する行為(7条)
  • 刑法で規制されます。マルウェアを作成・保持・使用することは、不正指令電磁的記録に関する罪(通称、ウイルス作成罪)に問われる行為です。
  • 著作権法で規制されます。無断で他人の著作物を不特定多数がダウンロードできる状態に置くことは、著作権を構成する公衆送信権を侵害する行為です。
  • 正しい。不正アクセス禁止法で規制されます。他人の認証情報を本人の承諾なく第三者に教える行為は、正当な理由がある場合を除き、不正アクセス禁止法に違反する行為です。
  • 刑法で規制されます。Webサイトで行われている業務を妨害する行為であるため、電子計算機損壊等業務妨害罪に問われる行為です。

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