マーケティング(全36問中4問目)
No.4解説へ
画期的な製品やサービスが消費者に浸透するに当たり,イノベーションへの関心や活用の時期によって消費者をアーリーアダプタ,アーリーマジョリティ,イノベータ,ラガード,レイトマジョリティの五つのグループに分類することができる。このうち,活用の時期が2番目に早いグループとして位置付けられ,イノベーションの価値を自ら評価し,残る大半の消費者に影響を与えるグループはどれか。
出典:令和3年春期 問 8
- アーリーアダプタ
- アーリーマジョリティ
- イノベータ
- ラガード
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解説
革新的な商品・サービスなどのイノベーションの普及に関する理論に「イノベータ理論」というものがあります。この理論では、商品購入の態度を新商品購入の早い順に5つの層に分類しています。
イノベーションの普及においては、イノベータとアーリーアダプタで構成される初期市場で受け入れられても、アーリーマジョリティ以降で構成されるメイン市場に普及させることは難しいと知られており、キャズム理論では、このアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に存在する乗り越えるのが困難な溝を「キャズム」と呼んでいます。
- イノベータ(Innovators:革新者)
- 冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。
- アーリーアダプタ(Early Adopters:初期採用者)
- 流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。
- アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
- 比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。
- レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
- 比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。
- ラガード(Laggards:遅滞者)
- 最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも呼ばれる。
イノベーションの普及においては、イノベータとアーリーアダプタで構成される初期市場で受け入れられても、アーリーマジョリティ以降で構成されるメイン市場に普及させることは難しいと知られており、キャズム理論では、このアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に存在する乗り越えるのが困難な溝を「キャズム」と呼んでいます。
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