経営戦略手法(全61問中45問目)

A社と競合B社の相互の意思決定において, A社先手で相互に3手目までの打つ手を次の表のとおり作成した。表の数値は3手目の局面におけるA社の期待値である。
A社は自社の期待値を大きくするように打つ手を選択し, B社は, 3手目の結果を予測してA社の期待値を小さくするように打つ手を選択するとき, 3手目の局面におけるA社の期待値は何億円か。
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出典:平成23年秋期 問24

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分野:ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:経営戦略手法
解説
表からA社の最大が得ることのできる期待値は、A社が値引きし、B社が値引きしない,さらにA社が広告を行った場合の15(億円)とわかります。問題文からA社は期待値を大きくするように打つ手を選択するとあるので、1手目で「値引きする」,3手目では「広告する」という戦略を採ることになります。
一方B社の選択できる戦略は値引きする,または値引きしないのどちらかに限られます。表をみるとA社がどのような戦略を選択した場合でも、B社が値引きをした場合の期待値はし値引きをしない場合より小さくなることから、B社はA社の期待値を小さくするべく2手目として「値引きする」戦略を採ることになります。

この両者の意思決定から、1手目:A社「値引きする」,2手目:B社「値引きする」,3手目:A社「広告する」という展開になると予想できます。このときの3手目の局面におけるA社の期待値は、表から9(億円)とわかります。

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