技術開発戦略の立案・技術開発計画(全27問中1問目)
No.1解説へ
未来のある時点に目標を設定し,そこを起点に現在を振り返り,目標実現のために現在すべきことを考える方法を表す用語として,最も適切なものはどれか。
出典:令和6年春期 問 3
- PoC(Proof of Concept)
- PoV(Proof of Value)
- バックキャスティング
- フォアキャスティング
正解 ウ問題へ
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解説
- PoC(Proof of Concept)は、本格的な導入を決定する前に、新しい概念や理論、アイディアの有効性を実証するために行われる小規模な実験のことです。概念検証とも呼ばれます。本番導入に先んじてモデルシステムを試験的に構築し、その実現可能性や有効性を調査・検証するために行います。
- PoV(Proof of Value)は、新しいビジネスモデルやシステムについて実現の見通しが立っているときに、試験的に導入してみて、本格的に導入する価値があるかどうかを検証することです。価値検証とも呼ばれます。新しい概念が実現できるとわかった後に、その価値の大きさを測定するために行います。
- 正しい。バックキャスティングは、未来のある時点に目標を設定し、そこを起点に現在を振り返ることで、目標実現のために現在すべきことを考える逆算的な思考法です。未来のあるべき姿を前提とすることで、課題解決のための革新的なアイディアや具体的なアクションプランが生まれやすいと言われています。SDGs(持続可能な開発目標)を実現させるために必要な思考法として注目を浴びています。
- フォアキャスティングは、現状を出発点とし、漸進的な変更を加えて目標を実現する方法を考える思考法です。
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