e-ビジネス(全35問中2問目)
No.2解説へ
金融機関では,同一の顧客で複数の口座をもつ個人や法人について,氏名又は法人名,生年月日又は設立年月日,電話番号,住所又は所在地などを手掛かりに集約し,顧客ごとの預金の総額を正確に把握する作業が行われる。このように顧客がもつ複数の口座を,顧客ごとに取りまとめて一元管理する手続を表す用語として,最も適切なものはどれか。
出典:令和6年春期 問13
- アカウントアグリゲーション
- キーマッピング
- 垂直統合
- 名寄せ
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解説
- アカウントアグリゲーションは、複数の金融機関の口座取引情報を1つのコンピュータ上に一括表示できるサービスです。サービスを提供するWebサイトやスマホアプリなどに複数の口座情報等と認証情報(ID・パスワード等)を登録しておくことによって、普通口座、証券口座、クレジットカード、電子マネー、店舗ポイントなどの異なる場所に分かれている資産や取引状況を全部まとめて閲覧することが可能となるものです。アグリゲーション(aggregation)は「集約」という意味です。
- キーマッピングは、キーボードの各キーに対応する文字や機能の割当てのことです。
- 垂直統合は、生産を行う工場が部品や営業会社などのサプライチェーンの上流や下流にある工程を企業グループに統合することで市場競争力を高める経営戦略のことです。
- 正しい。名寄せは、元来、金融機関において同一顧客の各種取引口座を一元管理する手続きを指します。現代では広い意味で使われており、広義の名寄せは、データベース中の同じ属性のデータをひとつのデータに取りまとめる作業という意味で使われています。データベースから顧客ごとの購入額を集計したり、システム統合の際にデータを統合する場面で使われる言葉です。
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