ビジネスシステム(全34問中8問目)
No.8解説へ
教師あり学習の事例に関する記述として,最も適切なものはどれか。
出典:令和4年春期 問24
- 衣料品を販売するサイトで,利用者が気に入った服の画像を送信すると,画像の特徴から利用者の好みを自動的に把握し,好みに合った商品を提案する。
- 気温,天候,積雪,風などの条件を与えて,あらかじめ準備しておいたルールベースのプログラムによって,ゲレンデの状態がスキーに適しているか判断する。
- 麺類の山からアームを使って一人分を取り,容器に盛り付ける動作の訓練を繰り返したロボットが,弁当の盛り付けを上手に行う。
- 録音された乳児の泣き声と,泣いている原因から成るデータを収集して入力することによって,乳児が泣いている原因を泣き声から推測する。
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解説
AIに学習をさせる方法は、訓練データの性質によって教師あり学習、教師なし学習、強化学習に大別できます。
- 教師あり学習
- 訓練データとして、ラベル(正解)付きデータを使用する学習方法。入力に対する正しい出力の例を与えることで、入力と出力の関係を学習させる。
- 教師なし学習
- 訓練データとして、ラベルなしデータを使用する学習方法。クラスタリングなどのためにデータ構造を学習させる。
- 強化学習
- 正解データの代わりに、与えられた環境における個々の行動に対して得点や報酬を与える学習方法。一連の行動に対して評価値を与えることで高い得点を取るための行動、すなわち最良の行動を自律的に学習させる。
- 与えられたデータの特徴点をもとに類似するグループに分けるのは、教師なし学習の事例です。
- ルールベースAIの事例です。あらかじめ人が与えたルールに基づき判断するため、システムは学習を行いません。
- 多くの試行を繰り返すことで最終的に最適な行動に行き着いているため、強化学習の事例です。
- 正しい。泣き声に対するその原因という、テストデータと正解の組が教師データとして与えられているため、教師あり学習に該当します。
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