システム化計画(全23問中2問目)

業務パッケージを活用したシステム化を検討している。情報システムのライフサイクルを,システム化計画プロセス,要件定義プロセス,開発プロセス,保守プロセスに分けたとき,システム化計画プロセスで実施する作業として,最も適切なものはどれか。

出典:令和3年春期 問22

  • 機能,性能,価格などの観点から業務パッケージを評価する。
  • 業務パッケージの標準機能だけでは実現できないので,追加開発が必要なシステム機能の範囲を決定する。
  • システム運用において発生した障害に関する分析,対応を行う。
  • システム機能を実現するために必要なパラメータを業務パッケージに設定する。
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分野:ストラテジ系
中分類:システム企画
小分類:システム化計画
解説
各プロセスで実施する作業の概要は以下のとおりです。
システム化計画プロセス
システム化の基本的な方針や前提条件を確認し、システム化の目的、システム化のスケジュール、プロジェクト推進体制などを取りまとめる
要件定義プロセス
開発するシステムに必要な機能や性能および制約条件を洗い出し、利害関係者と合意する
開発プロセス
要件定義プロセスで合意した要件を満たすシステムを設計し、開発し、テストする
保守プロセス
リリース後のシステムを修正したり改善したりする
業務パッケージの導入に際しては、現行の業務モデルとパッケージが前提とする業務モデルの適合度を測るフィット&ギャップ分析が必要不可欠です。適合しない要件や仕様については、カスタマイズ等で実現の方針を検討したり、業務をパッケージに合わせたりすることになるので、システム化に踏み切る前に候補となるパッケージ製品を評価し、自社で採用できるかどうかを検討しなければなりません。これはシステムの企画段階で行うべき作業であり、設問のプロセスの中だと「システム化計画プロセス」で実施すべき作業となります。
  • 正しい。システム化計画プロセスで実施する作業です。
  • 要件定義プロセスで実施する作業です。
  • 保守プロセスで実施する作業です。
  • 開発プロセスで実施する作業です。
なお、共通フレーム2013ではシステム化計画プロセスで実施する作業を次のように定義しています。「機能,性能,価格などの観点から業務パッケージを評価する」は、"適用情報技術の調査"に該当します。
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