システム化計画(全23問中3問目)
No.3解説へ
情報システム開発の工程を,システム化構想プロセス,システム化計画プロセス,要件定義プロセス,システム開発プロセスに分けたとき,システム化計画プロセスで実施する作業として,最も適切なものはどれか。
出典:平成31年春期 問 6
- 業務で利用する画面の詳細を定義する。
- 業務を実現するためのシステム機能の範囲と内容を定義する。
- システム化対象業務の問題点を分析し,システムで解決する課題を定義する。
- 情報システム戦略に連動した経営上の課題やニーズを把握する。
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解説
システム開発プロセスは、システム化構想、システム化計画、要件定義、システム開発の順で進んでいきます。各工程では、大まかに次の作業を実施します。
- システム化構想プロセス
- 経営上のニーズ、課題を確認し、新たな業務の全体像とそれを実現するためのシステム化構想を作成する
- システム化計画プロセス
- システム化構想を具体化するために、運用や効果等の実現性を考慮したシステム化計画及びプロジェクト計画を作成し、利害関係者の合意を得る
- 要件定義プロセス
- これから実現しようとする組織や業務を明確にし、その業務に使用されるシステムの機能等の条件、現行業務/システムからの移行、必要な環境等を定義することで、開発対象のシステムや制約条件等を明示する
業務要件、機能要件、非機能要件の定義が含まれる - システム開発プロセス
- 要件定義プロセスで合意された要件をシステムの技術的な要件に変換し、システム、ソフトウェア又はサービスを開発する
- "画面の詳細を定義"する作業は、システム開発プロセスの"システム要件定義"で実施されます。
- "システム機能の実現範囲の定義"は、要件定義プロセスの作業です。業務要件を実現するために必要なシステムの機能を明らかにし、システム機能の実現範囲を定義する作業は、機能要件の定義と呼ばれます。
- 正しい。"対象業務のシステム課題の定義"は、システム化計画プロセスの作業です。このタスクでは、対象業務の具体的な業務上の問題点を分析し、解決の方向性を明確化するとともにシステムを用いて解決すべき課題を定義します。
- "経営上のニーズ・課題の確認"は、システム化構想プロセスの作業です。
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