要件定義(全20問中8問目)

定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき,業務要件に当たるものはどれか。

出典:平成28年秋期 問 4

  • オンラインシステムの稼働率は99%以上とする。
  • 情報漏えいを防ぐために,ネットワークを介して授受するデータを暗号化する。
  • 操作性向上のために,画面表示にはWebブラウザを使用する。
  • 物流コストを削減するために出庫作業の自動化率を高める。
正解 問題へ
分野:ストラテジ系
中分類:システム企画
小分類:要件定義
解説
2つの要件には次のような定義範囲の違いがあります。
業務要件
経営要求・課題をもとに「業務として何を実現したいのか」という、システム化の対象となる業務全体の流れや制約を明確化したもの
  • 業務内容(手順、入出力情報、組織、責任、権限など)
  • 業務特性(ルール、制約など)
  • 業界用語
  • 外部環境と業務の関係、授受する情報
システム要件
業務全体に定義された要件のうち「システム化の目標と範囲」「システムの機能・性能」などのシステムに関する部分を定義したもの
  • システム化目標、対象範囲
  • システムの機能及び能力、ライフサイクル
  • 業務、組織及び利用者の要件
  • 信頼性、安全性、セキュリティ、人間工学、インタフェース、操作及び保守要件
  • 設置条件及び適格性確認要件
これを踏まえると、業務要件に当たるのは対象業務全体への実現要求である「エ」だけと判断できます。
  • システムに対する信頼性要件です。
  • システムに対するセキュリティ要件です。
  • システムに対するインタフェース要件です。
  • 正しい。業務要件に該当します。

Pagetop