平成20年秋期試験問題 問73

JIT(Just-in-Time)生産方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  • 需要変化に対して,サイクルタイムをダイナミックに変化させて生産する。
  • 必要なときに必要な量を確保するためにロットを大きくして生産する。
  • 平準化生産を基本に,各工程を同期させて生産する。
  • 前工程が後工程に作業指示の内容を書いたかんばんを渡しながら生産する。
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分野:ストラテジ系
中分類:ビジネスインダストリ
小分類:エンジニアリングシステム
解説
JIT生産方式(Just-in-Time)は、必要な物を,必要なときに,必要な量だけ生産する方式で、在庫の無駄をなくし生産を最適化する目的があります。
良いモノを安く、早く、安全に作るため、人とモノと設備について最も効率の良い組合せを考え、ムダの徹底廃除を基本に「サイクルタイム」「作業順序」「標準手持ち」の三要素を決め、それに基づいて決定された「標準作業」を基本に生産を行います。
  • 生産の平準化を基本にしているため、需要の変化によってサイクルタイムが変化することはありません。
    サイクルタイム
    製品の生産に一連の作業プロセスが何度も繰り返し行われる場合において、製品1個を何分何秒で作らなければならないかという時間のこと
  • ロットの単位を少なくして、そのとき必要な数だけを生産します。
  • 正しい。
  • カンバン方式は、JITを実現するための手法の1つで、作業指示が書かれたカンバンは後工程から前工程に渡されます。前工程から後工程に次々と仕掛品を押し込む方式に比べて、工程間の仕掛品を少なくする効果が期待できます。

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