ITパスポート試験 用語辞典

スループット
シラバス外
【Throughput】
コンピュータやネットワークが単位時間当たりに処理できるデータ量(または、ジョブやトランザクションなどの処理件数)のことで、システムにおけるパフォーマンスの評価基準となる指標のこと。
↓ 用語データを見る
分野:
分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
出題歴:
H21年秋期問61 H22年秋期問86
重要度:
(Wikipedia スループットより)

スループット(Throughput)は、一般に単位時間当たりの処理能力のこと。特に

  • コンピュータやネットワークが一定時間内に処理できるデータ量のこと。レイテンシとならんで、パフォーマンスの評価基準となる。
  • コンピュータ・ネットワークを構成する機器によって、送信フレームが損失しない最大レート。

データ処理におけるスループット

コンピュータの、単位時間あたりの処理能力を指す。データ処理におけるスループットには、コンピュータに搭載されるCPUのクロック周波数やハードディスクの回転速度、オペレーティングシステムなど、様々な要因が影響する。

ネットワークにおけるスループット

単位時間あたりのデータ転送量を指す。(家庭用のルーターや無線LAN機器などで、「スループット:50Mbps」などと表記される。なお、表記されるスループットは理論値の場合があり、その場合、理論値どおりのスループットを引き出すのは難しい。)

ネットワーク機器や通信回線の導入の際には、両者のスループットの違いについて考慮すべきである。(例えば、家庭用ブロードバンド回線に接続する機器は、回線と同程度か、もしくはそれを超えるスループットのものとするなど。)

スループットの低い機器や回線が途中経路に存在すると、そこがボトルネックになる。

スループットの測定法には各種ある。専用の測定機器としてはSpirent社のSmartBitsが有名である。一般的な測定方法としては、異なった比率の負荷トラフィックを機器にそれぞれ転送させ、その負荷別の得失差を検証し、負荷トラフィックのフレームサイズごとのスループットを求める方法がある。

また、ADSL等のブロードバンド回線が一般家庭に普及した頃から、簡易な回線スループット測定サービスとして、インターネット上の特定サーバから自分の端末までのTCP/IPスループットを簡単に測定することができるウェブサイトが現れている。

スピードテスト

RFCにおけるスループット

RFC 1242の3.17では、「その機器によって送信フレームが損失しない最大レート」と定義されている。データストリーム中の1つのフレームが欠けたとしても、上位プロトコルのタイムアウトを待たねばならず、そこに遅延が発生する。それを回避するための事前検証として、対象機器がフレームを欠けさせること無く送信できる最大レート、つまりスループットを知ることが同RFCで推奨されている。

出題例


Pagetop