ITパスポート試験 用語辞典

モデム
シラバス外
【Modem】
電話線などのアナログ回線を用いて、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に相互変換する装置。
コンピュータから送信されたディジタルデータはモデムでアナログデータに復調された後、電話回線や光ファイバを介してインターネットに送信されている。
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別名:
変調復調装置
分野:
分野:テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
重要度:
(Wikipedia モデムより)

モデムmodem変調復調装置)は、デジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号にデジタル変調して送信するとともに、伝送路からのアナログ信号をデジタル信号に復調して受信する、データ回線終端装置の一種である。変調・復調を行うことからmodulator demodulatorの頭文字を取って名付けられた。通信方式は、ITU-Tにより標準化されている。

概要

データ回線終端装置の一種であり、伝送路からのアナログ信号をデジタル信号に復調して受信する装置部分を特に言う。典型的なものは、電話回線に接続し、回線上の信号をデジタル変調により変復調し、コンピューター等とートにより接続しデジタル信号(データ)としてやり取りする。回線に対し、発呼・着呼等の網制御を行う場合もあるが、必須ではない。網制御を行う場合も、コンピューター - モデム間のシリアルポートで制御信号のやり取りをするが、これを特に「コマンド」と称する事がある(後述)。

コンピューターのオペレーティングシステム側から見たデバイスのクラスとしては、通信ポート(シリアルポートやUSBポート等、あるいは専用の仮想通信ポート)デバイス経由で接続し、前述の網制御コマンドを遣り取りし、通信データを、パソコン通信やFAXソフト等のアプリケーションソフトウェア、またはネットワークコンポーネントとの間で遣り取りする。

コンピューター(ホスト)から見たOSI参照モデルでは、通信ポートとその先のモデムが物理層に相当する。通信ポートから先の(仮想)通信回線上は、無手順の場合もあれば、SLIPやPPP等のデータリンクプロトコルが実装される場合もある。

ネットワーク機器としての観点からは、変復調装置であるか又は変復調装置を内蔵しモデムには該当するが、物理的にあるいは仮想的にモデムデバイスではなくネットワークデバイスとしての扱いになる場合がある。伝統的な電話回線モデムと比較して、ADSLモデム、ケーブルモデムや無線モデムの場合、そのような傾向にある。モデムがブリッジやルーター等のネットワーク機器に内蔵された場合は、デバイスとしてのモデムには明示的にアクセスできない場合もある。

なお、光回線、ISDN回線のデータ回線終端装置は、モデムと呼ばれることはない(それぞれ光回線終端装置 (ONU)、ターミナルアダプタ (TA))。ただし、これらの機器は、OSから見たデバイスクラスとしてはモデムとして扱われる場合もある。

インタフェース

接続法

コンピュータやルーターなどとは、古い機種ではRS-232C・RS-422などのート、比較的新しい機種ではUSBやExpressCardなどのインタフェースで接続するのが多い。また、パソコン本体に内蔵されたものや、PCIなどの拡張スロットに装着するもの、PCカードタイプのものもある。

2000年あたりからのブロードバンド回線の普及により、加入電話回線によるダイヤルアップ接続を目的とした単体の電話回線用モデムや、デスクトップパソコン内蔵モデムは廃れた。
ノートパソコンについては、持ち運んで出先からのダイヤルアップ接続や、FAXなどの用途向けに根強く内蔵され続けたが、公衆無線LAN接続やモバイルデータ通信定額制、またインターネットFAXサービスなどの拡充で、モデムは内蔵されなくなった。

ケーブルモデム・ADSLモデムなどの高速なものは、LANポート(イーサネット)で接続するものが多い。

加入電話回線用のモデムの加入者線側は、電話用2線式のモジュラージャック (RJ-11) にモジュラーケーブルで接続する。

通信方式

単方向(単信)
単方向通信のみ可能で、送信側受信側の切り替えのできないもの。
半二重(半複信)
通信方向を切り替えて使用するもので、送信・受信を同時にできないもの。現在でもPOSシステムや、銀行向けの業務用システム(全銀手順)の一部で使われている。G3ファクシミリもこの方式である(制御通信・画像通信とも)。
全二重(複信)
各種複信方式を利用して、送受信を同時に行えるようになっているもの。現在一般的に使用されている。

同期方式

同期方式
非同期モデム
一般的に使われるタイプ。モデムには、同期の機能が無いものである。調歩同期式でビット単位同期、High-Level Data Link Control (HDLC) などのフラグ同期またはキャラクタ同期でブロック単位同期を、データ信号自体で取りながら通信する。同期モデムに比べて、速度と確実性に劣るが、安価である。
同期モデム
一部の業務用で使われるタイプ。端末装置から別々の信号線で送信されたデータ信号と同期信号を、一つの伝送路で送信し、受信側でデータ信号と同期信号を分離し別々の信号線で端末装置に受信させるものである。非同期モデムに比べて、確実で高速な通信が可能であるが、高価である。

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