ファシリティマネジメント(全28問中1問目)

情報システムに関する施設や設備を維持保全するために行うリスク対策のうち,ファシリティマネジメントの観点から行う対策として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

  1. コンピュータ室への入室を,認可した者だけに限定する。
  2. コンピュータの設置場所を示す標識を掲示しない。
  3. 利用者のPCにマルウェア対策ソフトを導入する。

出典:令和6年春期 問43

  • a
  • a,b
  • a,c
  • b,c
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分野:マネジメント系
中分類:サービスマネジメント
小分類:ファシリティマネジメント
解説
ファシリティマネジメントは、企業・団体が保有または使用する全施設資産とそれらの利用環境を経営戦略的視点から総合的かつ統括的に企画、管理、活用する経営活動です(参考:日本ファシリティマネジメント協会)。システム環境の基盤となる土地、建物、構築物、設備などの物的な資産や物理的空間が最適な状態であるように管理することを目的とします。具体的には、コンピュータシステムやネットワーク施設基盤が快適であること、安全性が確保されていること、運用費用が少ないこと、最大限効果的に活用されていることなどを目指します。
  1. 適切。コンピュータ室という物理的空間とその室内のコンピュータを、侵入や盗難等から守るためのリスク対策です。物的なIT資産を安全に保つための対策なので、ファシリティマネジメントの事例に該当します。
  2. 適切。コンピュータの設置場所を隠すことは、情報を保護するとともに、物理的な攻撃や破壊からコンピュータを保護するためのリスク対策です。物的なIT資産を安全に保つための対策なので、ファシリティマネジメントの事例に該当します。
  3. 不適切。物的資産ではないデータや情報の管理は、ファシリティマネジメントの対象外です。
適切なものの組合せは「a,b」なので「イ」が正解です。

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