システムの構成(全41問中22問目)
No.22解説へ
情報処理システムの処理方式を図のように分類したとき,水平負荷分散システムを説明したものはどれか。
出典:平成26年秋期 問48
- PCをクライアントとしてデータの入力と処理要求や結果の表示を行い,サーバ側でクライアントから要求されたデータの処理と結果の出力を行う方式
- 業務データを処理するアプリケーションを実行するコンピュータとは別に,プリントサーバ,メールサーバなど専用のコンピュータを設ける方式
- 支店ごとに設置したコンピュータで支店内の売上データを処理し,本社のコンピュータが各支店で処理された売上データを集めて全体の売上データを処理する方式
- 複数のコンピュータで同じアプリケーションを実行し,一つのコンピュータに処理が集中しないようにする方式
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解説
システムの構成は、集中処理システムと分散処理システムに大別することができます。
- 集中処理システム
- データ管理と処理機能を1台のホストコンピュータで行う構成。
1か所に集中しているため管理がしやすいが、障害発生時の影響が大きい。 - 分散処理システム
- データと処理機能を複数のコンピュータに分散した構成。
障害発生時の影響を局所化できるが、管理が煩雑になる。
- 水平機能分散システム
- 外部サービス用と企業内部用、業務用サーバとプリントサーバなどのように業務別や用途別によって処理するコンピュータを分ける形態。業務ごとの管理が容易になるメリットがある。
- 水平負荷分散システム
- 同様の処理能力を持つ複数のコンピュータで同じアプリケーションを稼働させ処理要求を振り分けることで、1台のコンピュータにかかる負荷を分散させる形態。障害の発生したコンピュータを切り離して正常なコンピュータのみで処理を続けることができる。
- 垂直機能分散システム
- 一連の処理を階層的に分離し、上下関係を持つ複数のコンピュータが役割を分担して処理を行う形態。クライアントとサーバで処理内容を分担するクライアントサーバシステムが代表例。
- (垂直負荷分散システム)
- 基本的にコンピュータ同士の垂直関係は異なる処理をする目的で設けられることが多いため「垂直負荷分散システム」は一般的には存在しません。
- クライアントサーバシステムは、垂直機能分散システムに該当します。
- 水平機能分散システムに該当します。
- 垂直機能分散システムに該当します。
- 正しい。水平負荷分散システムに該当します。
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