オープンソースソフトウェア(全25問中13問目)
No.13解説へ
OSS(Open Source Software)を利用した自社の社内システムの開発に関する行為として,適切でないものはどれか。
出典:平成29年春期 問93
- 自社でOSSを導入した際のノウハウを生かし,他社のOSS導入作業のサポートを有償で提供した。
- 自社で改造したOSSを,元のOSSのライセンス条件に同業他社での利用禁止を追加してOSSとして公開した。
- 自社で収集したOSSをDVDに複写して他社向けに販売した。
- 利用したOSSでは期待する性能が得られなかったので,OSSを独自に改造して性能を改善した。
正解 イ問題へ
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解説
オープンソースソフトウェアを促進することを目的とする組織であるOSI(Open Source Initiative)が策定したオープンソースの定義(OSD:The Open Source Definition)によれば、オープンソースライセンスが満たす要件は次の10つです。
- 自由な再頒布ができること
- ソースコードを入手できること
- 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
- 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
- 個人やグループを差別しないこと
- 利用する分野を差別をしないこと
- 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
- 特定製品に依存しないこと
- 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
- 技術的な中立を保っていること
- 導入作業や運用開始後の有償サポートを提供することは、OSSライセンスとは無関係なので適切です。
- 正しい。特定の個人やグループに対して使用制限を課すことは禁止されているので不適切です。
- 様々なプログラムを集めたソフトウェア頒布物の一部として、ソフトウェアを有償・無償問わず頒布することを制限してはならないので適切です。
- ソフトウェアの変更と派生ソフトウェアの作成が認められているので適切です。
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