トランザクション処理(全26問中3問目)
No.3解説へ
トランザクション処理のACID特性に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:令和4年春期 問77
- 索引を用意することによって,データの検索時の検索速度を高めることができる。
- データの更新時に,一連の処理が全て実行されるか,全く実行されないように制御することによって,原子性を保証することができる。
- データベースの複製を複数のサーバに分散配置することによって,可用性を高めることができる。
- テーブルを正規化することによって,データに矛盾や重複が生じるのを防ぐことができる。
正解 イ問題へ
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解説
ACID特性は、データベースのトランザクション処理が備えるべき4つの性質(Atomicity・Consistency・Isolation・Durability)の頭文字を並べた言葉です。
- Atomicity(原子性)
- トランザクション内の処理がすべて実行されるか、または全く実行されないことを保証する性質
- Consistency(一貫性)
- トランザクションによりデータの矛盾が発生せず、常にデータベースの整合性が保たれていることを保証する性質
- Isolation(独立性)
- 複数のトランザクションを同時に実行した場合と、順番に実行した場合の結果が等しくなることを保証する性質
- Durability(永続性)
- 一旦正常終了したトランザクションの結果は、以後システムに障害が発生しても失われないことを保証する性質
- データベースへのアクセス効率を向上させるために、検索対象となるデータ項目に対して設定するインデックスの記述です。
- 正しい。ACID特性のうち原子性に関する記述です。トランザクション処理は、必ずコミットかロールバックで終了することで原子性が確保されています。
- レプリケーションに関する記述です。
- 正規化とは、データの重複や矛盾が生じるのを防ぎ、保守性を高めるために、テーブルを一定の規則に従って分割・整理することです。ACID特性はトランザクションに関連することなので関係ありません。
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