情報セキュリティ対策・実装技術(全218問中158問目)
No.158解説へ
暗号化通信で使用する鍵a~cのうち,セキュリティ上,第三者に知られてはいけないものだけを全て挙げたものはどれか。
- 共通鍵暗号方式の共通鍵
- 公開鍵暗号方式の公開鍵
- 公開鍵暗号方式の秘密鍵
出典:平成26年秋期 問77
- a,b
- a,c
- b,c
- c
正解 イ問題へ
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解説
2つの暗号方式には次のような特徴があります。
- 共通鍵暗号方式
- 秘密鍵暗号方式とも呼ばれ、暗号化と復号に同一の鍵を用いる方式。代表的なアルゴリズムに、DESやAESがある。
暗号化通信を始めるには通信当事者同士が事前に鍵を共有しておく必要がある。 - 公開鍵暗号方式
- 暗号化と復号に異なる鍵を使用する暗号方式。代表的なアルゴリズムにRSAやエルガマル暗号、Diffie-Hellmanアルゴリズムがある。
暗号化鍵は誰もが使用できるように公開しておき(公開鍵)、復号鍵は受信者が厳重に管理する(秘密鍵)。暗号化鍵と復号鍵は一対のペアとして生成され、1つの暗号化鍵で暗号化されたデータは、その鍵のペアである復号鍵でしか元のデータに戻せないため、復号を行えるのは正当な受信者のみであることが数学的に保証されている。
- 共通鍵暗号方式では暗号化と復号に同じ鍵を使用します。鍵が漏えいすると「なりすまし」や「盗聴」が行われる可能性があるため、第三者に知られてはいけません。
- 公開鍵暗号方式では、暗号化鍵となる公開鍵はもともと公開されています。暗号化鍵だけを手に入れても復号鍵である秘密鍵を手に入れなければデータの内容を知ることはできないため、第三者に公開鍵を知られても問題ありません。
- 秘密鍵は、データを復号する鍵なので受信者が厳重に管理しなければなりません。秘密鍵が漏えいするとデータの盗聴が行われる可能性があるため、第三者に知られてはいけません。
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