情報セキュリティ対策・実装技術(全218問中207問目)

No.207解説へ
データの送信側は受信者の公開鍵で暗号化し,受信者は自身の秘密鍵で復号することによって実現できる対策はどれか。

出典:平成21年秋期 問74

  • 送信者のなりすまし防止
  • 通信経路上でのデータの盗聴防止
  • 通信経路上での伝送エラーの発生防止
  • 伝送経路上で改ざんされた部分のデータ復元
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策・実装技術
解説
「公開鍵」と「秘密鍵」という対になった2種類の鍵を用いるのは公開鍵暗号方式です。公開鍵暗号方式を用いた暗号化通信では、送信者が受信者の公開鍵を使用して平文を暗号化し、受信者は自身の秘密鍵を使用して暗号文を復号します。
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公開鍵は不特定多数の第三者が利用できる状態になっているので、暗号化と送信は誰でもできますが、暗号化されたメッセージを正しく復号できるのは秘密鍵を持つ受信者という仕組みになっています。もし暗号文を通信経路上で盗聴されても、秘密鍵がなければ復号できないのでデータ(平文)を見られることはありません。このため通信経路上での安全性が確保されます。

したがって、暗号化通信を行うことによって実現できる対策は「通信経路上でのデータの盗聴防止」です。
  • 送信者のなりすましは、この方法では見破れません。同じ公開鍵暗号方式を応用したデジタル署名を利用すれば可能になります。
  • 正しい。
  • 公開鍵暗号方式で暗号化しても伝送エラーを回避できるわけではありません。
  • もし途中でデータが改ざんされてしまっても、その部分の復元はできません。一部が改ざんされると復号自体が正しく行われません。

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