システム開発技術(全121問中5問目)
No.5解説へ
ソフトウェア保守に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:令和4年春期 問47
- 本番環境で運用中のシステムに対して,ソフトウェアの潜在不良を発見し,障害が発生する前に修正を行うことはソフトウェア保守には含まれない。
- 本番環境で運用中のシステムに対して,ソフトウェアの不具合を修正することがソフトウェア保守であり,仕様変更に伴う修正はソフトウェア保守には含まれない。
- 本番環境で運用中のシステムに対して,法律改正に伴うソフトウェア修正もソフトウェア保守に含まれる。
- 本番環境で運用中のシステムに対する修正だけでなく,納入前のシステム開発期間中に実施した不具合の修正もソフトウェア保守に含まれる。
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解説
ソフトウェア保守は、運用開始後のシステムやソフトウェアに対して変更や機能改善への対応、プログラムの欠陥(バグ)への対応、ビジネス環境の変化に応じたプログラムの修正作業などを実施することです。「運用開始後の」というのがポイントです。
ソフトウェア保守は、大きく分けて次の5つに大別されます。
ソフトウェア保守は、大きく分けて次の5つに大別されます。
- 是正保守
- ソフトウェア製品の引渡し後に発見された問題を訂正するために行う受身の修正
- 予防保守
- 引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し、是正を行うための修正
- 完全化保守
- 引渡し後のソフトウェア製品に機能の追加や変更、性能強化などの改良を行うための修正
- 適応保守
- 引渡し後、変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施する修正
- 緊急保守
- 是正保守を行うまでシステムの運用を確保するための、計画外で一時的な修正
- 運用中のシステムに対する潜在的な不良の修正(予防保守)は、ソフトウェア保守に含まれます。
- 運用中のシステムに対する機能変更や改良のための修正(完全化保守)は、ソフトウェア保守に含まれます。
- 正しい。法律改正やOSアップデート等のビジネス環境の変化に対応する修正(適応保守)は、ソフトウェア保守に含まれます。
- 開発期間中に行う修正は、ソフトウェア保守に含まれません。
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