開発プロセス・手法(全42問中10問目)
No.10解説へ
開発対象のソフトウェアを,比較的短い期間で開発できる小さな機能の単位に分割しておき,各機能の開発が終了するたびにそれをリリースすることを繰り返すことで,ソフトウェアを完成させる。一つの機能の開発終了時に,次の開発対象とする機能の優先順位や内容を見直すことで,ビジネス環境の変化や利用者からの要望に対して,迅速に対応できることに主眼を置く開発手法はどれか。
出典:令和2年秋期 問37
- アジャイル
- ウォーターフォール
- 構造化
- リバースエンジニアリング
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解説
- 正しい。アジャイル開発は、顧客の要求に応じて、迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法の総称です。スクラム開発やXP(エクストリームプログラミング)がアジャイル開発のフレームワークとして有名で、概ね数週間程度ごとに分析、設計、実装、テストのサイクルを繰り返しながら、次第に完成度を高めていくことが特徴です。アジャイル(Agile)には「俊敏な」や「すばやい」といった意味があります。
- ウォーターフォールモデルは、開発プロジェクトを時系列に「要求定義」「外部設計(概要設計)」「内部設計(詳細設計)」「開発(プログラミング)」「テスト」「運用」などの作業工程(局面、フェーズ)に分割し、開発を上流から下流に一方向に進める開発モデルです。最初に仕様を固め、それに沿って全部を作り上げるので要求の変化に柔軟に対応することは困難です。
- 構造化は、コンピュータの実現すべき機能に注目して、ソフトウェアの構造を決定する開発手法です。
- リバースエンジニアリングは、既存ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査する技法です。
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