平成21年秋期試験問題 問57
問57解説へ
フラッシュメモリを用いたSSD(Solid State Drive)は,ハードディスクの代わりとして期待されている記憶装置である。このSSDを用いるときに留意すべき点はどれか。
- 書込み回数に上限がある。
- 書込みよりも読出しが遅い。
- 振動や衝撃に弱い。
- ファイルの断片化による性能悪化が著しい。
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解説
SSD(Solid State Drive)は、HDD(ハードディスクドライブ)にとってかわるかもしれない最新の大容量記憶装置です。
SSDは記憶媒体としてフラッシュメモリを使用します。そのためHDDで必要だったシークタイム・回転待ち時間等の機械動作時間がなくやHDDにくらべてデータの読み書きが早いのが特徴です。
主な利点としては、
したがって「ア」が正解です。
またOSのサポートがまだ弱いことも問題です。SSDではデフラグは必要ありませんが、OSによってはHDDと同様に不要なデフラグを行い、かえってSSDの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。余談ですがMicrosoftのOS Windows7以降では、SSDを認識し自動的にデフラグを実行しないように改善が行われています。
※HDDにも書き込み回数には上限があり、SSD特有の問題ではありません。また、SSD発売当初は書き込み上限回数について問題視されておりましたが、2017年現在においては、市販されているSSDにおいて、HDDと比較した際の書き込み上限回数による寿命の問題は、ほぼ完全に解決されております。
SSDは記憶媒体としてフラッシュメモリを使用します。そのためHDDで必要だったシークタイム・回転待ち時間等の機械動作時間がなくやHDDにくらべてデータの読み書きが早いのが特徴です。
主な利点としては、
- シーク動作や回転待ちがないのでランダム読み出しが速い
- 対衝撃性が高く、読み書き中の衝撃にもある程度は耐えられる
- 低消費電力・低発熱・低騒音である
- 小型で軽量である
- 故障率が低い
したがって「ア」が正解です。
またOSのサポートがまだ弱いことも問題です。SSDではデフラグは必要ありませんが、OSによってはHDDと同様に不要なデフラグを行い、かえってSSDの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。余談ですがMicrosoftのOS Windows7以降では、SSDを認識し自動的にデフラグを実行しないように改善が行われています。
※HDDにも書き込み回数には上限があり、SSD特有の問題ではありません。また、SSD発売当初は書き込み上限回数について問題視されておりましたが、2017年現在においては、市販されているSSDにおいて、HDDと比較した際の書き込み上限回数による寿命の問題は、ほぼ完全に解決されております。
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