平成22年春期試験問題 中問C
事業戦略立案に関する次の記述を読んで,問97~100に答えよ。
健康食品メーカーのS社の企画部では,健康菓子事業の戦略立案を進めており,自社の状況を,SWOT分析での強み,弱み,機会,脅威に分類して認識し,採るべき戦略を検討して二つの方針案を作成した。
S社の状況と方針案の概要は,次のとおりである。
〔S社の状況〕
健康食品メーカーのS社の企画部では,健康菓子事業の戦略立案を進めており,自社の状況を,SWOT分析での強み,弱み,機会,脅威に分類して認識し,採るべき戦略を検討して二つの方針案を作成した。
S社の状況と方針案の概要は,次のとおりである。
〔S社の状況〕
- 営業拠点数が他社よりも少ない。
- 競合するT社の健康菓子事業の撤退が決まった。
- 競合他社よりも高い商品企画力を持っている。
- 健康志向の高まりで,健康食品への関心が高まっている。
- 工場の老朽化が進んでいる。
- 少子化によって子供の人口が減少している。
- 食品の安全性に対する消費者の目が厳しくなっている。
- 顧客の会員化によって顧客情報が集まり,富裕層の会員獲得にも成功している。
- 方針策1:
強みをさらに伸ばすために情報システムを強化する。 - 方針策2:
自社の事業の拡大を図るために,T社が撤退する事業を買収する。
ここ数年の健康菓子の市場シェアは,
Q社 25%,R社 16%,S社 12%,T社 10%,その他 37%である。