平成23年秋期試験問題 問30

民法では,請負契約における注文者と請負人の義務が定められている。記述a~cのうち,民法上の請負人の義務となるものだけを全て挙げたものはどれか。
  1. 請け負った仕事の欠陥に対し,期間を限って責任を負う。
  2. 請け負った仕事を完成する。
  3. 請け負った全ての仕事を自らの手で行う。

  • a
  • a,b
  • a,b,c
  • a,c
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分野:ストラテジ系
中分類:法務
小分類:労働関連・取引関連法規
解説
請負契約は、請負人がある仕事を完成することを約束し、発注者がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを内容とする労務供給契約の一種であり、請負元が自社の社員に対して、請負事業の指揮命令をするものです。
  • 正しい。完成した仕事に欠陥があった場合に、注文者は請負人に対して相当の期間内(通常は1年以内)であれば補償を請求することができます。
  • 正しい。請負契約において、請負人には仕事の完成義務が生じます。
  • 誤り。請負人は仕事の完成義務を負いますが、その方法については特約のない限り請負人が適宜選択することができます。つまり請負人は履行代行者を用いて仕事の完成にあたらせてもよいことになります。
正しいのはaとbなので正解は「イ」になります。

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