平成30年秋期試験問題 問1
問1解説へ
表はコンピュータa~dのネットワーク接続(インターネットなどのオープンネットワークに接続,又はローカルエリアネットワークに接続)の有無及びアクセス制御機能の有無を示したものである。コンピュータa~dのうち,不正アクセス禁止法における不正アクセス行為の対象になり得るものはどれか。
- コンピュータa
- コンピュータb
- コンピュータc
- コンピュータd
正解 ア問題へ
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解説
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為そのものや、不正アクセス行為につながるID・パスワード等の不正取得・保管行為、不正アクセス行為を助長する行為等を禁止する法律です。
不正アクセス行為とは、IDやパスワードによりアクセス制御機能が付されている情報機器やサービスに対して、他人のID・パスワードを入力したり、脆弱性を突いたりなどして、本来は利用権限がないのに、不正に利用できる状態にする行為をいいます。
この法律の第2条4項では3種類の不正アクセス行為を定義しています。少し難しいですが条文をそのまま引用します。
表中の各コンピュータは、ネットワーク接続とアクセス制御機能の有無の組合せになっていますが、不正アクセス行為の定義に照らせば不正アクセス行為の対象になり得るのは両方とも"有"になっているコンピュータaだけです。したがって「ア」が正解です。
不正アクセス行為とは、IDやパスワードによりアクセス制御機能が付されている情報機器やサービスに対して、他人のID・パスワードを入力したり、脆弱性を突いたりなどして、本来は利用権限がないのに、不正に利用できる状態にする行為をいいます。
この法律の第2条4項では3種類の不正アクセス行為を定義しています。少し難しいですが条文をそのまま引用します。
- アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
- アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報(識別符号であるものを除く。)又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
- 電気通信回線を介して接続された他の特定電子計算機が有するアクセス制御機能によりその特定利用を制限されている特定電子計算機に電気通信回線を通じてその制限を免れることができる情報又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為
- コンピュータ・ネットワークに接続されているコンピュータに対して、コンピュータ・ネットワークを通じて行われたものであること
- 他人の識別符号又はその他の情報・指令を与え、アクセス制御機能によって制限されている特定利用をし得る状態にさせたものであること
表中の各コンピュータは、ネットワーク接続とアクセス制御機能の有無の組合せになっていますが、不正アクセス行為の定義に照らせば不正アクセス行為の対象になり得るのは両方とも"有"になっているコンピュータaだけです。したがって「ア」が正解です。
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