平成30年秋期試験問題 問31
問31解説へ
記述a~cのうち,技術戦略に基づいて,技術開発計画を進めるときなどに用いられる技術ロードマップの特徴として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- 技術者の短期的な業績管理に向いている。
- 時間軸を考慮した技術投資の予算及び人材配分の計画がしやすい。
- 創造性に重きを置いて,時間軸は余り考慮しない。
- a
- a,b
- a,b,c
- b
正解 エ問題へ
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解説
技術ロードマップは、縦軸に対象の技術・製品・サービス・市場を、横軸には時間の経過をとり、それらの要素の将来的な展望や進展目標を時系列で表した図表のことです。技術開発に関わる人々が、技術の将来像について科学的な裏付けのもとに集約した意見をもとに策定され、研究者・技術者にとって、研究開発の指針となる重要な役割を果たします。
技術ロードマップには、企業内の目標管理目的で作成するものから政府が国としてのビジョンを示すために作成するものまで様々あります。
技術ロードマップには、企業内の目標管理目的で作成するものから政府が国としてのビジョンを示すために作成するものまで様々あります。
- 誤り。ロードマップは中長期的な戦略ビジョンを示すものですので、短期的な業績管理には向きません。
- 正しい。技術投資を検討する上では中長期的な視点が不可欠です。技術ロードマップには、複合的に絡んだ市場動向や技術進展が整理されて記載されているので、投資時期及び資源配分の意思決定を検討するのに役立ちます。
- 誤り。技術の進展を時系列で予測したものなので、時間軸についても考慮されています。
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