平成30年秋期試験問題 問66

NFCに関する記述として,適切なものはどれか。

  • 10cm程度の近距離での通信を行うものであり,ICカードやICタグのデータの読み書きに利用されている。
  • 数十mのエリアで通信を行うことができ,無線LANに利用されている。
  • 赤外線を利用して通信を行うものであり,携帯電話のデータ交換などに利用されている。
  • 複数の人工衛星からの電波を受信することができ,カーナビの位置計測に利用されている。
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分野:テクノロジ系
中分類:コンピュータ構成要素
小分類:入出力デバイス
解説
NFC(Near Field Communication,近距離無線通信)は、オランダのフィリップスと日本のソニーが共同開発した至近距離での無線通信を行う国際標準規格です。13.56MHz(短波帯、HF)の電波を用いて、数cm~10cm程度までの極近距離で最大速度424kbpsの無線通信を行うことできます。

NFCは、非接触型ICカードの技術に基づいて開発されたもので、おサイフケータイ機能やSuica、WAON、楽天Edy、nanacoなどの電子マネーICカードで使用されている通信規格「FeliCa(フェリカ)」もNFC規格の1つです。また、携帯電話やPCに搭載することで機器間でのデータ交換にも利用できます。

したがって「ア」が適切な記述です。
  • 正しい。
  • NFCの通信範囲は高々10cm程度ですので無線LANには使用できません。
  • IrDA(Infrared Data Association)に関する記述です。NFCは13.56MHzの電波を用います。
  • GPS(Global Positioning System)に関する記述です。

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