ITパスポート試験 用語辞典
プロジェクトには「有期性」「独自性」という2つの特徴がある。「有期性」とは、期間が決まっていて、始まりと終わりが明確に定義できる活動を指す。「独自性」とは、プロジェクトを遂行する組織にとって、以前と全く同一の仕事でない要素が含まれているということ。全く同一の仕事を繰り返すことは定型作業と呼ぶ。
昨今のビジネスにおける環境変化の激しさから、ほとんどの業務は「独自性」を持つようになり、規模の大小や期間の長短に関係なくさまざまな業務をプロジェクトとして考えることができる。そして、「独自性」があるということは、予期しないことが含まれていることを意味しており、プロジェクトに対するマネジメントの必要性が重要となってくる。
- 分野:
- 分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトマネジメント - 出題歴:
- H24年秋期問43
- 重要度:
- ★★★
(Wikipedia プロジェクトより)プロジェクト(project)は、何らかの目標を達成するための計画を指す。どちらかと言えば、小さな目標の達成のためのものではなくて、大きな目標を集団で実行するものを指すことが多い。その計画の実現のためのタスク(仕事)の実行までを含めて指すこともある。
語の構造
語源としては、pro + ject =前方(未来)に向かって投げかけること、という構造になっている。「○○ Project」の語順で使うこともあれば、「Project ○○」の語順で使うこともある。日本語の訳語としては通常「〜計画」が当てられる。
ただし、同じ語源を持つロシア語の単語 は多くの場合、「計画」や(日本語の)「プロジェクト」(大規模な計画)という意味ではなく、「設計」あるいは「設計図」という意味で用いられている。ロシア語の場合、日本語の「計画」に当たる意味で用いられるのはふつう である(英語の と同じ語源)。それぞれの単語からは、主に「設計する」という意味の と、主に「計画する」という意味の という動詞が作られている。ただし、対応する日本語の訳語は基本であり、実際には下に述べるような文脈によって逆の日本語訳があてられる場合がある。
例えば、ロシア語で といえば「船の設計(図)」という意味であり、「船を建造する計画」のことではなく「設計(図)」そのものを指す。この場合 という単語は用いない。「船を建造する計画」の場合は を用い、 となる。このような「何かをする計画」の場合には を用い、 は用いない。
訳語が入れ替わるのは、「将来設計」( ではなく )のような日本語の慣用上、語彙が決まっている場合である。日本語では「将来計画」とも言い換えられるのにロシア語で言い換えできないのは、「将来計画/設計」という慣用表現の意味内容が「将来の設計図」(抽象的なものではなく、まさに具体的に線を引いて作成される設計図そのもの)なるものを作成することではなく、あくまで「将来どうするか計画を立てる」という意味だからである。
有名なプロジェクトの例
- マンハッタン計画(、マンハッタンプロジェクト)
- ヒトゲノム計画(、ヒューマンゲノムプロジェクト)
- ロ計画(、プロジェクト・アポロ)
PMIのPMBOK
PMIが制定しているPMBOK(第3版)の定義では、「プロジェクトとは、独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である。」とされている。つまり、会社などの通常業務や、継続的な運用管理、あるいは改善活動などは、特に開始と終了が定義されていないため、「プロジェクト」とは呼ばない。ただし、特定の期限までに特定の建築を行う、製品を開発する、システムを構築する、などは個々のプロジェクトになりうる。
なお複数のプロジェクトを「プログラム」と呼び、全体管理や全体最適を含む複数プロジェクトの管理を「プログラムマネジメント(プログラム管理)」と呼んでいる。
出題例
「プロジェクトマネジメント」の用語
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