ファシリティマネジメント (全28問中5問目)
No.5
自社の情報システムに関して,BCP(事業継続計画)に基づいて,マネジメントの視点から行う活動a~d のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- 重要データのバックアップを定期的に取得する。
- 非常時用の発電機と燃料を確保する。
- 複数の通信網を確保する。
- 復旧手順の訓練を実施する。
出典:令和3年春期 問52
- a,b,c
- a,b,c,d
- a,d
- b,c,d
分類
マネジメント系 » サービスマネジメント » ファシリティマネジメント
正解
イ
解説
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)は、予期せぬ重大災害が発生した場合に、必要最低限の事業を継続しつつ、業務を早期に復旧・再開できるようにするための行動計画です。ここでいう災害とは、単に地震や洪水などの自然災害だけを言うのではなく、大規模停電・テロ・新型インフルエンザ・システム障害などの企業活動の継続が危ぶまれる危機的事象全般が含まれます。
策定されたBCPが確実に実施されるために、その運用や見直し、教育や訓練などを包括的に行う管理活動をBCM(Business Continuity Management)と言います。a~dの活動はBCM活動に該当します。
策定されたBCPが確実に実施されるために、その運用や見直し、教育や訓練などを包括的に行う管理活動をBCM(Business Continuity Management)と言います。a~dの活動はBCM活動に該当します。
- 適切。災害等により重要データが失われてしまっては業務の復旧ができません。よって、定期的にバックアップを取得しておく必要があります。
- 適切。災害や落雷による停電で情報システムが動かなくなるおそれがあります。停電時でも業務を継続できるようにするには、自家発電するための発電機と燃料を備えておく必要があります。
- 適切。インターネット回線やLAN構成機器に障害が発生すると、情報システムによるサービスが停止してしまいます。複数の回線を用意しておくことは業務継続への備えとなります。
- 適切。実際の有事の際にBCPどおりに動けるように、定期的に復旧訓練を行うことが有効です。