情報に関する理論 (全21問中1問目)
No.1
AIにおける機械学習の学習方法に関する次の記述中のa~cに入れる字句の適切な組合せはどれか。
教師あり学習は,正解を付けた学習データを入力することによって,aと呼ばれる手法で未知のデータを複数のクラスに分けたり,bと呼ばれる手法でデータの関係性を見つけたりすることができるようになる学習方法である。教師なし学習は,正解を付けない学習データを入力することによって,cと呼ばれる手法などで次第にデータを正しくグループ分けできるようになる学習方法である。
教師あり学習は,正解を付けた学習データを入力することによって,aと呼ばれる手法で未知のデータを複数のクラスに分けたり,bと呼ばれる手法でデータの関係性を見つけたりすることができるようになる学習方法である。教師なし学習は,正解を付けない学習データを入力することによって,cと呼ばれる手法などで次第にデータを正しくグループ分けできるようになる学習方法である。
出典:令和6年春期 問65
分類
テクノロジ系 » 基礎理論 » 情報に関する理論
正解
ウ
解説
機械学習は、訓練データの性質によって「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の3つに大別できます(※強化学習を教師なし学習に含めることもあります)。
教師あり学習では、正解付きの訓練データを学習させる方法です。分類や回帰分析を目的とする機械学習に向いています。
分類は、分析したいデータが所属するクラス分けを予測することなので空欄aに当てはまります。回帰は、複数の変数間の傾向をもとに予測を行うことなので空欄bに当てはまります。
〔cについて〕
教師なし学習は、正解なしの訓練データを学習させる方法です。似ているデータ同士にグループ化するクラスタリングや、データ集団の中から一定の規則性を導く主成分分析を目的とする機械学習に向いています。
aは分類、bは回帰、cはクラスタリングとなるので、適切な組合せは「ウ」です。
- 教師あり学習
- 訓練データとして、ラベル(正解)付きデータを使用する学習方法。入力に対する正しい出力の例を与えることで、入力と出力の関係を学習させる
- 教師なし学習
- 訓練データとして、ラベルなしデータを使用する学習方法。クラスタリングなどのためにデータ構造を学習させる
- 強化学習
- 正解データの代わりに、与えられた環境における個々の行動に対して得点や報酬を与える学習方法。一連の行動に対して評価値を与えることで、高い得点を取る、すなわち最良の行動を自律的に学習させる
教師あり学習では、正解付きの訓練データを学習させる方法です。分類や回帰分析を目的とする機械学習に向いています。
分類は、分析したいデータが所属するクラス分けを予測することなので空欄aに当てはまります。回帰は、複数の変数間の傾向をもとに予測を行うことなので空欄bに当てはまります。
〔cについて〕
教師なし学習は、正解なしの訓練データを学習させる方法です。似ているデータ同士にグループ化するクラスタリングや、データ集団の中から一定の規則性を導く主成分分析を目的とする機械学習に向いています。
aは分類、bは回帰、cはクラスタリングとなるので、適切な組合せは「ウ」です。