システムの構成 (全41問中3問目)
No.3
Webサービスなどにおいて,信頼性を高め,かつ,利用者からの多量のアクセスを処理するために,複数のコンピュータを連携させて全体として一つのコンピュータであるかのように動作させる技法はどれか。
出典:令和5年春期 問70
- クラスタリング
- スプーリング
- バッファリング
- ミラーリング
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
ア
解説
- 正しい。システム構成におけるクラスタリングは、複数のコンピュータを通信システムを介して論理的に結合し、一つの大きなコンピュータとして取扱う技術を指します。多数のコンピュータを結合することで1台のコンピュータでは得ることのできない処理性能や可用性を得ることができます。現代のスーパーコンピュータは、クラスタリングによって大量の資源を集約するのが主流です。クラスタとは「ブドウの房」という意味です。
- スプーリングは、低速な入出力装置をメモリ上で行うことでCPUの使用効率を上げる技術です。CPU上で発生した入出力処理(印刷データなど)を外部記憶装置などに任せて順次処理をさせることで、CPUが入出力の終了を待つ時間が減り、システムのスループットを向上させることができます。
- バッファリングは、コンピュータやネットワークにおいて、処理速度の違いを調整して滞りなく処理を行うために、一時的に一定のデータ量を保持しておく処理です。
- ミラーリングは、コンピュータやネットワークなどのデジタルデータを取り扱う世界において、同じデータを複数の場所に保持しておくことを指します。ハードディスクのRAID1構成を指すこともあります。