ネットワーク応用 (全86問中45問目)
No.45
ネットワークの交換方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成28年春期 問71
- 回線交換方式では,通信利用者間で通信経路を占有するので,接続速度や回線品質の保証を行いやすい。
- 回線交換方式はメタリック線を使用するので,アナログ信号だけを扱える。
- パケット交換方式は,複数の端末で伝送路を共有しないので,通信回線の利用効率が悪い。
- パケット交換方式は無線だけで利用でき,回線交換方式は有線だけで利用できる。
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » ネットワーク応用
正解
ア
解説
ネットワークの交換方式とは、2台のコンピュータがネットワークを介して通信を行う方法で、「回線交換方式」と「パケット交換方式」の2種類があります。
- 回線交換方式
- 電話などのように通信を行う二者間で独占的に使用する伝送路を確保して通信を行う方式。網内が混雑しても遅延が発生する可能性が低いが、少量の通信が断続的に行われる場合には回線の使用効率が低下する。リアルタイム性や高い品質が要求される通信に向く。
- パケット交換方式
- 送信データをパケットと呼ばれる単位に分割し、それぞれのパケットに宛先などの情報を付加して送信する方式。伝送路を複数の機器が共有して使うので網内の混雑により遅延が発生する可能性があるが、回線を効率良く使用できる。インターネット通信で採用されている。
- 正しい。
- メタリック線※はアナログとデジタルのどちらも扱うことができます。ADSLやISDNのデジタルデータ通信はメタル回線網で行われています。
- パケット交換方式は複数の利用者が通信回線を共有できるので,通信回線を効率良く使用することができます。
- どちらの方式も有線・無線で使用できます。携帯電話では音声通信は回線交換網、データ通信はパケット交換網で処理されています。
- ※メタリック線
- 芯線に銅線などの金属を使用した通信ケーブル。主に電話回線網のことを指す。芯線にガラスやプラスチックを使用する光ファイバケーブルと区別する意味で使われる。