ネットワーク応用 (全86問中77問目)
No.77
インターネットでは,通信プロトコルとして使用されてきたIPv4以外にもIPv6が使用され始めている。IPv6の説明のうち,適切なものはどれか。
出典:平成22年秋期 問60
- IPv4のネットワークとは共存できないので,独立したネットワークとして構築する必要がある。
- IPアドレスのビット長がIPv4の4倍あり,心配されていたIPアドレスの枯渇が回避できる。
- IPアドレスは数値ではなく,ホスト名とドメイン名による文字列で構成されている。
- 暗号通信の機能はなく,暗号化と復号は上位層のプロトコルで行われる。
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » ネットワーク応用
正解
イ
解説
IPv6(バージョン6)は、IPv4(バージョン4)を置き換えるインターネットプロトコルです。主な特徴を紹介しておきます。
- 128ビットのアドレスでIPアドレス数が事実上無限に
- 32ビットのIPv4アドレスでは最大で約43億個のアドレスしか表現できませんでしたが、IPv6アドレスは128ビットに増え、最大で約340澗(340兆の1兆倍の1兆倍)個のアドレスが使えるようになりました。
- IPsecによるセキュリティ機能
- IPv4では上位層のプロトコル(TLSやSSH)で補完されていたのに対して、IPv6ではIPと同じネットワーク層で提供されます。
- IPアドレスの自動設定
- DHCPサーバがなくても、ホストには自動的にIPアドレスとデフォルト経路が設定されるので管理者の負担が少なくて済みます。
- IPv6は、IPv4のネットワークと共存可能です。
- 正しい。IPアドレスのビット長は「128÷32=4倍」になりました。IPv4アドレスは約43億個のアドレスしか表現できず、インターネットが世界全体に広がっていくうえで、IPアドレスが枯渇する問題がありましたが、IPv6アドレスの策定によりこの問題は解決されました。
- IPv6のアドレスは16進数(0~f)4桁ごとにコロン(:)で区切って表します。
- IPsecというネットワーク層で暗号化する機能があります。