情報セキュリティ対策・実装技術 (全218問中198問目)
No.198
データ通信における暗号化技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成22年秋期 問55
- 公開鍵暗号を使用してデータを暗号化する通信では,暗号化するための鍵を,どのように安全に配送するか工夫する必要がある。
- データを暗号化して通信することによって,データの破壊や改ざんを防ぐことができる。
- 電子商取引などで使用されるデジタル署名には,公開鍵暗号の技術が使われている。
- 不特定多数とのデータ通信においては,公開鍵暗号よりも共通鍵暗号が適している。
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
正解
ウ
解説
- 公開鍵暗号では、共通鍵暗号のように鍵の事前配送は必要ありません。したがって誤りです。
- 暗号化技術では、通信データの破壊や改ざんを防ぐことはできません。データの内容を第三者に盗聴されるのを防いだり、改ざんされたことを検知することを可能にする技術です。
- 正しい。デジタル署名には、公開鍵暗号の技術が使用されています。送信者は自分の秘密鍵でメッセージダイジェストを暗号化し、受信側は送信者の公開鍵で復号し、データが改ざんされていないことを確かめます。
- 共通鍵暗号では、通信相手の数だけ鍵のペアが必要になりますが、公開鍵暗号では1人が不特定多数と通信する場合の鍵のペア数は常に1です。したがって、鍵の管理が簡単なだけ公開鍵暗号のほうが適していると言えます。