情報セキュリティ対策・実装技術 (全218問中205問目)
No.205
共通鍵暗号方式では通信の組合せごとに鍵が1個必要になる。例えばA~Dの4人が相互に通信を行う場合は,AB,AC,AD,BC,BD,CDの組合せの6個の鍵が必要である。10人が相互に通信を行うためには何個の鍵が必要か。
出典:平成22年春期 問70
- 15
- 20
- 45
- 50
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
正解
ウ
解説
共通鍵暗号方式でn人が互いに通信を行う場合、通信経路の数だけ鍵が必要となります。10人が相互に暗号化通信を行う場合、10人から2人を選ぶ組合せ数が通信経路数となるため、組合せ数を求める公式を使って通信経路数を求めます。
10人から2人を選ぶ組合せ数は10C2で表すことができ、分子には10と9の2つの数を乗じる式、分母には2と1を乗じる式が入るので、
10C2=10×92×1=45通り
したがって必要な鍵の数は「45個」とわかります。
共通鍵暗号方式においてn人が相互に暗号化通信を行う場合の必要となる鍵の数は「n(n-1)2」、公開鍵暗号方式でn人が互いに通信を行う場合の鍵の数は「2n」の式で求めることができます。
- n個の中から異なるr個を取り出す組み合わせの場合の数
- nCr=n!(n-r)!r!
10人から2人を選ぶ組合せ数は10C2で表すことができ、分子には10と9の2つの数を乗じる式、分母には2と1を乗じる式が入るので、
10C2=10×92×1=45通り
したがって必要な鍵の数は「45個」とわかります。
共通鍵暗号方式においてn人が相互に暗号化通信を行う場合の必要となる鍵の数は「n(n-1)2」、公開鍵暗号方式でn人が互いに通信を行う場合の鍵の数は「2n」の式で求めることができます。