情報セキュリティ対策・実装技術 (全218問中51問目)
No.51
複数の取引記録をまとめたデータを順次作成するときに,そのデータに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け,取引記録を矛盾なく改ざんすることを困難にすることで,データの信頼性を高める技術はどれか。
出典:令和元年秋期 問59
- LPWA
- SDN
- エッジコンピューティング
- ブロックチェーン
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
正解
エ
解説
ブロックチェーンは、"ブロック"と呼ばれる幾つかの取引データをまとめた単位をハッシュ関数で鎖のように繋ぐことによって、台帳を形成し、P2Pネットワークで管理する技術です。分散型台帳技術とも呼ばれます。暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として有名ですが、その他の多くの分野に適用可能であり、金融分野や流通分野及びスマートコントラクト(自動契約)などへの応用が期待されています。
ブロックチェーンの強みとして以下の3点を覚えておくとよいと思います。
ブロックチェーンの強みとして以下の3点を覚えておくとよいと思います。
- 不正取引・改ざんができない
- 分散管理なので障害に強い
- 運用コストが安い
- Low Power Wide Areaの略。省電力・広範囲を特徴とする無線通信規格で、IoTネットワークでの活用が期待されています。
- Software-Defined Networkingの略。データ転送と経路制御の機能を論理的に分離し、ソフトウェア制御による動的で柔軟なネットワークを作り上げる技術全般を意味します。
- エッジコンピューティングは、利用者や端末と物理的に近い場所に処理装置を分散配置して、ネットワークの端点でデータ処理を行う技術の総称です。
- 正しい。ブロックチェーンは、ハッシュ値によってブロック同士を関連付け、履歴の改ざんを難しくする技術です。