情報セキュリティ対策・実装技術 (全218問中58問目)
No.58
デジタル署名やブロックチェーンなどで利用されているハッシュ関数の特徴に関する,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
ハッシュ関数によって,同じデータは,aハッシュ値に変換され,変換後のハッシュ値から元のデータを復元することがb。
ハッシュ関数によって,同じデータは,aハッシュ値に変換され,変換後のハッシュ値から元のデータを復元することがb。
出典:令和元年秋期 問93
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
正解
ウ
解説
ハッシュ関数は、任意の長さのデータを入力すると固定長のビット列(ハッシュ値,メッセージダイジェスト)を返す関数で、次のような特徴を持っています。
〔aについて〕
同じデータと同じハッシュアルゴリズムを使用すれば、生成される値は常に同じです。したがって常に同じが適切です。
〔bについて〕
ハッシュ関数は一方向性の関数です。元のデータからハッシュ値を算出することができますが、その逆、つまりハッシュ値から元のデータを復元することはできません。したがってできないが適切です。
以上より、a=常に同じ、b=できない となる「ウ」の組合せが適切です。
- 入力データが同じであれば、常に同じメッセージダイジェストが生成される。
- 入力データが少しでも異なっていれば生成されるメッセージダイジェストは大きく異なったものになる。
- メッセージダイジェストから元の入力データを再現することが困難である。
- 異なる入力データから同じメッセージダイジェストが生成される可能性が非常に低い。
〔aについて〕
同じデータと同じハッシュアルゴリズムを使用すれば、生成される値は常に同じです。したがって常に同じが適切です。
〔bについて〕
ハッシュ関数は一方向性の関数です。元のデータからハッシュ値を算出することができますが、その逆、つまりハッシュ値から元のデータを復元することはできません。したがってできないが適切です。
以上より、a=常に同じ、b=できない となる「ウ」の組合せが適切です。