システム開発技術 (全121問中95問目)
No.95
表計算ソフトを利用して,次の3種類のワークシートを作成した。それぞれのワークシートをプログラムと考えるとき,これらのワークシートの動作を確認するテストのうち,結合テストに相当するものはどれか。
- 4~9月の各月の売上をすべて入力すると,その合計を計算するワークシート"上半期"
- 10~3月の各月の売上をすべて入力すると,その合計を計算するワークシート"下半期"
- ワークシート"上半期"の売上合計とワークシート"下半期"の売上合計を加えて年間の売上合計を自動計算し,月別のグラフを表示するワークシート"年間"
出典:平成22年春期 問40
- ワークシート"上半期",ワークシート"下半期"のいずれにおいても,1カ月分の売上を入力しなかった場合には,各ワークシート上で売上合計がエラーになることを入力する。
- ワークシート"上半期"に 4~9月の各月の売上を,ワークシート"下半期"に 10~3月の各月の売上を入力し,それぞれのワークシート内で半期の売上合計が正しく計算されることをテストする。
- ワークシート"上半期"の売上合計とワークシート"下半期"の売上合計が,ワークシート"年間"に正しく反映されることをテストする。
- ワークシート"上半期"の売上合計とワークシート"下半期"の売上合計を手計算することによって合算し,別途手計算で算出した年間の売上合計と一致することをテストする。
分類
マネジメント系 » システム開発技術 » システム開発技術
正解
ウ
解説
結合テストは、別々に作成された複数のソフトウェアユニットを結合し、インタフェースの整合性を確認したり、結合した状態で期待どおりの動作をするかどうかを確認したりするテストです。
問題文に各ワークシートをプログラムと考えるとあります。つまり、複数のワークシートを連結した動作検証であるという点が、結合テストであるかどうかを判断するポイントとなります。
選択肢のうち、ワークシートを連結して正しい処理が行われるかテストしているのは「ウ」です。この事例では、"上半期"と"年間"の間、および"下半期"と"年間"の間のデータの受渡しや、受け渡されたデータによる自動計算が正しく行われていることを確認しています。
問題文に各ワークシートをプログラムと考えるとあります。つまり、複数のワークシートを連結した動作検証であるという点が、結合テストであるかどうかを判断するポイントとなります。
選択肢のうち、ワークシートを連結して正しい処理が行われるかテストしているのは「ウ」です。この事例では、"上半期"と"年間"の間、および"下半期"と"年間"の間のデータの受渡しや、受け渡されたデータによる自動計算が正しく行われていることを確認しています。
- 各ワークシート内で完結するテストなので、単体テストに相当します。
- 各ワークシート内で完結するテストなので、単体テストに相当します。
- 正しい。結合テストに相当します。
- ワークシート間のデータの受渡しが生じていないため、結合テストではありません。なお、入力値の合計とシステムが算出した合計値との照合するコントロールは、コントロールトータルチェックと呼ばれます。