ITパスポート 試験情報＆徹底解説

損益計算書は、一会計期間(通常は1年)における収益と費用を明らかにして経営成績を表示した財務諸表です。利益または損失の計算過程を明らかにするものなので、記載されているのは売上高、売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益、当期純利益などの収益・費用に関する勘定科目です。

1. 不適切。売上高増加率は、前期からの売上高の伸びを示すもので「(当期売上高－前期売上高)÷前期売上高」の式で求めます。計算するには前期と当期の2期分の損益計算書が必要ですが、設問では当期分しか渡されていないため計算することはできません。
2. 適切。売上高利益率は、売上高に対する利益額の割合を示す指標です。営業利益、経常利益、当期純利益などを売上高で除すことで求めることができます。
3. 不適切。自己資本利益率(ROE)は、自己資本に対する利益額の割合を示す指標です。自己資本は貸借対照表に記載されるので、損益計算書だけでは計算することはできません。

計算できるものは「b」だけなので「エ」が正解となります。